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国際結婚の配偶者ビザ申請で面接がある場合、どんな質問をされる?準備のコツを行政書士が解説

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国際結婚で日本に一緒に住むために「日本人の配偶者等」などの配偶者ビザを申請するとき、「入管で面接があると聞いて不安」「どんな質問をされるのか事前に知っておきたい」というご相談はとても多いです。​
実際には、多くのケースでは書類審査だけで終わりますが、事情によっては入管(出入国在留管理庁)から呼び出し面接や追加質問書で詳細を確認されることがあります。​
この記事では、国際結婚の配偶者ビザ申請で面接や質問がある場合に、どのような点を聞かれやすいのか、どのように準備すればよいのかを、審査の考え方とあわせて解説します。​

出入国在留管理庁は、在留資格の審査を原則として提出書類に基づいて行い、必要に応じて申請人本人や関係者から事情聴取(面接・質問書・電話連絡など)を行うことができます。
配偶者ビザの場合、年齢差が大きい、交際期間が極端に短い、会った回数が少ない、過去にオーバーステイ歴がある、申請内容に矛盾があるといった事情があると、婚姻の実態確認の一環として面接や追加資料の提出を求められる可能性が高くなります。​

配偶者ビザ審査では、入管は大きく分けて「結婚が真実であるか」と「日本で安定した生活ができるか」の二点を重点的に確認しているとされています。​
そのため、面接での質問内容も、交際・結婚の経緯や夫婦の生活状況、収入・住居などの生活基盤に関する具体的な情報を通じて、この二点を裏付けられるかどうかを見ていると考えると整理しやすくなります。​

よく聞かれる質問① 出会いから結婚までの経緯

まず重視されるのが「どのように知り合い、なぜ結婚に至ったのか」という交際の実態です。​
具体的には、次のような質問がされることがあります。

  • 最初に出会った場所・時期(どの国で、いつ頃出会ったか)​
  • 出会いのきっかけ(留学先、職場、友人紹介、マッチングアプリなど)​
  • 交際を始めた時期と、交際期間はどのくらいか​
  • お互いの第一印象や、結婚を意識するようになった理由
  • お互いの国を行き来した回数・期間(滞在の履歴)​

回答のポイントは、「いつ・どこで・どのように」関係が深まったかを、時系列で矛盾なく説明できるようにしておくことです。​

よく聞かれる質問② 家族への紹介や結婚式

真実の結婚かどうかを見るうえで、家族や周囲にどのように紹介しているかも重要視されます。​
よくある質問として、次のような内容が挙げられます。

  • 双方の両親や家族にいつ紹介したか、顔合わせは行ったかどうか​
  • 結婚式や披露宴、食事会などを行ったか、どこで誰が参加したか
  • 家族が国際結婚に賛成しているか、反対はなかったか

必ずしも結婚式や披露宴が必要というわけではありませんが、行っていない場合には、その事情(経済的理由、コロナ禍で渡航が困難だった等)を説明できるようにしておくと安心です。​

よく聞かれる質問③ 現在の同居状況と生活実態

在留資格「日本人の配偶者等」などでは、同居・相互扶助の関係を前提とした夫婦の共同生活の実態があることが求められます。​
そのため、面接や質問書では、次のような生活状況について詳しく尋ねられることがあります。

  • 現在の住所、住居の種類(賃貸・持家)や間取り、家賃額など
  • 一緒に住み始めた時期、同居していない期間があればその理由
  • 家事の分担や、日常のコミュニケーションの言語・頻度
  • 夫婦の一日の生活リズム(就労時間、家にいる時間など)

ここでは、「書類に記載した内容と整合しているか」「過去の申請内容と矛盾がないか」という点もあわせて確認されています。​

よく聞かれる質問④ 仕事と収入・生活費の負担

もう一つの大きなポイントが、夫婦が日本で安定して生活できるだけの経済基盤を有しているかどうかです。​
典型的な質問には、次のようなものがあります。

  • 日本人配偶者・外国人配偶者それぞれの勤務先、雇用形態、年収
  • 生活費や家賃を誰がどのような割合で負担しているか
  • 貯金額や、必要に応じて親族からの援助の有無​
  • これからの生活設計(転職予定、出産・子育ての予定など)

収入が必ずしも高くなくても、世帯全体として継続的に生活できる見込みがあるかどうかがポイントになるため、「家賃水準や生活費の具体的なイメージ」を説明できるようにしておくと説得力が増します。​

よく聞かれる質問⑤ 過去の在留状況・違反歴など

過去に在留資格違反やオーバーステイがあった場合、入管は素行や在留状況を慎重に確認します。​
そのため、次のような質問が出ることがあります。

  • これまでの在留資格の種類と期間、在留経歴の流れ
  • 出入国の履歴(どの期間に日本に在留し、いつ出国したか)
  • 過去にオーバーステイや資格外活動違反があった場合、その経緯と反省の内容

不利な事実を隠したり、事実と異なる説明をすると、後から矛盾が発覚した際に大きなマイナスとなるため、書類の内容と合わせて正直に説明することが重要です。​

出入国在留管理庁は、「日本人の配偶者等」などの在留資格認定証明書交付申請・在留資格変更許可申請の際に提出する「質問書(認定・変更用)」の様式を公表しており、そこで交際・婚姻の経緯や生活状況が詳細に問われます。​
面接が実施される場合も、基本的にはこの質問書で聞かれている内容を口頭で確認する形になるため、事前に質問書をよく読み、夫婦で内容を共有しておくことが効果的な準備になります。​

面接に呼ばれたからといって、必ず不利というわけではなく、あくまで事実関係を丁寧に確認するための機会と考えることが大切です。​
安心して臨むために、次の3点を意識して準備しておくとよいでしょう。

  • 夫婦で「時系列」をそろえる
    交際開始から結婚・同居に至るまでの年月日、渡航歴、家族への紹介時期などを、夫婦で整理しておき、説明に食い違いが出ないようにしておきます。​
  • 提出書類の内容を一通り復習する
    申請書や質問書、理由書に何を書いたかをあらかじめ確認し、「なぜそのように記載したのか」を自分の言葉で説明できるようにします。​
  • 無理に話を作らず、わからないことは正直に伝える
    細かい日付などを正確に覚えていない場合は、無理に作り話をせず、「〇年〇月頃だったと思う」など、わかる範囲で誠実に答える姿勢が大切です。​

面接や質問書への回答で注意したいのは、「書類と矛盾する説明」「夫婦で説明内容が食い違うこと」です。​
たとえば、質問書では「交際期間1年」と記載しているのに、面接で一方が「2か月くらい」と答えるような場合、婚姻の実態に疑義が生じ、追加調査や不許可のリスクが高まります。​

また、入管は偽装結婚対策として、年齢差の大きさ、過去の離婚歴の有無、国際結婚を短期間に繰り返していないかなども総合的に見ていますので、そのような事情がある場合には、なぜ今回の結婚が真実の婚姻であると言えるのかを、具体的なエピソードや証拠資料とあわせて準備しておくことが重要です。​

国際結婚の配偶者ビザ申請で面接や詳しい質問を受ける場合、入管が確認したいのは、「ビザ目的の偽装結婚ではないか」「日本で安定した生活ができるか」という二つのポイントに集約されます。​
出会いから結婚に至る経緯、家族への紹介や結婚式、現在の同居状況や生活費の負担、仕事や収入、過去の在留状況などを、時系列で矛盾なく説明できるように夫婦で共有しておくことが、面接準備のコツです。​
実際の質問内容や求められる資料は、申請先の入管や夫婦の状況によって異なりますので、最新の情報は出入国在留管理庁・法務省の公式サイトや公表されている質問書様式を確認し、個別事情がある場合には専門家への相談も検討されると安心です。​

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