在留資格更新・変更の申請中に在留期限に達した場合に注意すべきポイント

はじめに

日本で在留資格をもつ外国人が、資格更新または変更の手続きをしている間に在留期限を迎えることがあります。このような場合、どのように対応すればよいのか、オーバーステイのリスクを避けるために何が必要かを解説します。

在留資格更新や変更の申請は、在留期限が切れる前に出入国在留管理庁へ提出することが基本です。この申請が期限内に受理されていれば、たとえ在留期限を過ぎても、申請が審査中である限り、法律上は引き続き合法的に日本に滞在できます。

在留カードの裏面には「在留資格変更許可申請中」または「在留期間更新許可申請中」といった記載がされることがあり、これがその証明となります。

申請が受理されると、通常、在留期限は暫定的に延長されます。この延長措置は、カード裏面の記載によって確認できます。この状態においても、在留資格に基づいた活動を継続して行うことが求められます。例えば、学生であれば学業、就労ビザの所持者であれば雇用を継続している必要があります。

万が一、更新または変更が不許可となった場合、その通知が届いた日から直ちに在留が不法滞在となる可能性があります。そのため、不許可の場合には迅速に対応し、必要に応じて再申請等を行うことが重要です。

オーバーステイを防ぐためには、在留カードの更新状況を定期的に確認し、更新申請が受理されていることを確実にする必要があります。また、在留期限が近づいたら、速やかに更新申請を行い、可能であれば専門家に相談することが推奨されます。

在留資格の更新や変更を申請する際は、期限内の手続きが不可欠です。申請中の在留期間は法的に延長されるものの、審査結果により状況が一変する可能性があるため、常に最新の状態を把握しておくことが大切です。必要に応じて行政書士などの専門家に相談することで、スムーズに手続きを進めることができます。